今の映画

      2015/04/07

何かを書こうと考えて、思いつくことは映画のことしかなかった。

今の映画、と言えるのか分からないけれど、
今確かに東京で上映をしていて、
今確かに見るべきだと言えるのはこの2本しかない。

ひとつはロシアの伝説的映画監督の遺作。
「神々のたそがれ」

一年前のイメージフォーラムフェスティバルで、「神様はつらい」という直訳の邦題で上映された。
実はまだ見ていないし、話も知らないのだけれど、予告を見るだに圧倒的である(非常に陳腐な言い回しだけれど)。

画面全体に、こことは別の時間と空間の"実在感"に満ちている。
ここまで演出しきった画面を、誰も他に挙げることはできない。
予告で「空前絶後 21世紀最高傑作」とまで言ってしまっていて、しかも誰からも異論がない。

かの蓮實重彦をして、"傑作の概念を遥かに超えたこの途方もない作品"とまで言わしめる。

公式サイト→神々のたそがれ

もうひとつは既に死んでいる監督の、既に昔公開された作品。
20年以上前、台湾ニューウェーブの旗手としてホウ・シャオシェンやツァイ・ミンリャンと共に
日本のミニシアターブームに乗ってやってきたエドワード・ヤン。

同監督のクーリンチェ殺人事件とこの作品は、バブル後期の権利のゴタゴタで
もう2度とスクリーンでは見ることができないと思っていた。

台湾の作家独特の、都市と孤独がひりひりするような美しい映画。

この頃の台北と、同じ頃の歌舞伎町にいつか行ってみたいと思う。不可能だけど。
だから私を含めた現代のスカどもは、ただ映画を見ることでしか感じるしかない。

公式サイト→恐怖分子

ミニシアター文化がほぼ潰れかけていて、どこの劇場も東宝に客を取られて瀕死の中、
ユーロスペースとイメージフォーラムという渋谷の代表的で硬派な2つのミニシアターが、映画好きの執念とも情念とも言えるような2作品を同じ時期に上映してくれていることに感謝するし、なにより、興奮する。

映画は【見たい】願望じゃなくて【見る】強制にしたいな。自分では動機付けできないもので、素晴らしい空間はたくさんあるはずだ。私は映画力は弱いのだが、映画の力は知ってるつもりです。この記事にもあるように、映画の空間が徐々に消えかけている事が悲しく、焦りを感じます。
酔っぱらって思わず長めのテキスト書いてしまった。
前より映画見る機会が少なくなったな。映画館行こうとか、DVD見ようとかって思わなくなった。興味をそそるものが無いのかAntennaが違う方向向いてるのか。

 - 動画